精密作業である歯科補綴物の製作を行うためには、口腔内と模型の誤差をできる限り抑える必要があります。的確に印象採得が行えなければ、歯科補綴物が口腔内に適合しないケースも出てくるからです。また、印象材の変形により歯科補綴物の精度も変わってきますので、変形原因についても把握しておきましょう。
時間をかけて作った歯科補綴物が合わない理由
温度低下による変形
気温の違いによって、印象材の硬化にかかる時間は異なります。とくに秋・冬の寒冷期には注意が必要です。
外気の温度が低い冬季は、夏季よりも印象材の硬化に時間がかかりますが、口腔内に印象材を入れると体温により温まり、印象材の表面は先に硬化していきます。しかし、この時点では内部がまだ完璧に固まっておらず、その状態で口腔内から印象材を外してしまうと、徐々に変形を起こす恐れがあります。そのため、寒冷期に印象採得を行う際には、口腔内保持期間を長めに設定し、しっかり硬化したことを確認した上で外してください。
石膏表面の荒れによる変形
印象面はシャープなマージンでも、石膏を流した模型はマージンが分かりづらい場合が多々あります。それは、止血剤などの薬剤による硬化不良や、水分で表面が荒れてしまうことによって起こります。石膏を流す際には表面が乾燥しない程度に水分を残しつつ、局所的に混水比が高くなりすぎないよう、慎重に行う必要があります。
アルジネートの水中管理時による変形
印象材にアルジネートを用いる際には、アルジネートは水中保存はいたしてはいけません。アルジネートが吸水し大きな変形を起こすからです。タッパ等の中に水をしみこませたスポンジの上に印象を置き乾燥しないように保存いたします。
できれば、印象後出来るだけ早く印象に石膏を流す方が精度の誤差は小さくなります。
経験値のある技術力の高い歯科技工所で製作する理由
変形に十分注意しながら慎重に印象採得を行っても、ミクロ単位のズレや感触の相違が出る可能性も無いとは言い切れません。そのような誤差や相違を極力抑えて高品質な歯科補綴物を製作するためには、「違和感」に気づくための技術力や目利き能力の高さ・製作するための設備・経験・実績などに優れた、歯科技工所へのご依頼をおすすめします。
京都府で歯科補綴物の製作のご依頼でしたら、ツヤデンタルへご相談ください。
CAD/CAM設備を完備し、歯科技工所様向けにジルコニアフレーム・クラウン・インレー・メタルボンドの製作代行を行っております。審美歯科で求められる適合性の高さ・仕上がりの美しさ・納期の早さなど、満足のいく歯科補綴物をご提供できると自負しておりますので、お見積りや資料請求などはお気軽にお問い合わせください。
株式会社ツヤデンタル 概要
会社名 |
株式会社ツヤデンタル |
所在地 |
〒621-0111 京都府亀岡市東別院町南掛西ノ岡23-1
|
電話番号 |
0771-27-3888 |
URL |
https://www.tsuya-dental.co.jp/ |
業務内容 |
株式会社ツヤデンタルでは歯科補綴物の製作、ジルコニア・ノンクラスプデンチャーを得意とした歯科技工を行っています。適合性や耐久性などの機能面だけでなく、外見上の美しさとニーズが広がる中、患者様に応えるべく日々業務に努め、技術を向上させています。 |